トップメッセージ

TOP MESSAGE


グローバルスタンダードなサービスをいくつも出せるような企業にしたい

代表取締役副社長 高畑 哲平

Teppei Takahata


KDDIウェブコミュニケーションズの事業について

当社には「中小企業を IT で支援する」というメッセージがあります。

これは、中小企業は大企業と比較して資本も人も少ないですが、ITを使うことによって、お金と人を使わずに販路を広げたり、何かを探したり、誰かの目に触れさせることができるからです。中小企業の助けとなるにはいろんな手段がありますが、ITで助けられるものに関してはやりましょう、というのが当社の基本方針です。

その上で、最初に着手したレンタルサーバー事業「CPI」は、1997年にスタートしました。当時は、日本語の検索エンジンのデータベースもまだまだ充実していなかったため、検索というものが現在ほど有用な手段ではありませんでした。そして、 Google が出てきた2000年代初頭は、レンタルサーバーを持って、そこにウェブサイトを載せて公開する、あるいはメールを持つというのは少しずつ当たり前になってきた時期でしたが、今のように中小企業が手軽に利用できる状況ではありませんでした。

検索しても表示されるウェブサイトは限られていたので、まずはサーバーというものを、中小企業でも使いやすい価格で提供するというのが始まりでした。

当時のサーバー費用は月額10,000 〜20,000円ぐらいで、容量が100〜200MBが当たり前で、ウェブサイトを公開したら容量を使い切るくらいでした。それくらいの価格感のものを月額3000円で提供することで、より安く多くの中小企業が使えるようにするというのがはじまりでした。

サーバーを低価格で提供することで、中小企業にとってはインターネットがぐっと身近になり、「ウェブサイトを持つことができる」「ドメインを持つことができる」「メールを持つことができる」となったら、対面や手紙などで仕事をしていた人が、電話からメールに置き換わり、営業マンからウェブサイトに置き換わるという流れへ繋がっていきました。

一通りITに詳しい企業がサーバーをレンタルするようになり、さて次に何をしたら中小企業のビジネスが良くなるかというのが、いまある事業をスタートさせた背景です。

ウェブサイト作成サービス「ジンドゥー」は、その過渡期にスタートしたサービスで、自分たちでサーバーを借りてウェブサイトが作れるような知識がある層は全てウェブサイト持ったけれど、ここから先は知識がない中小企業に提供するフェーズになりました。知識がない人でもウェブサイトを作れるには、サーバーとは別の次元のサービスが必要になってきました。

この別次元のサービスを提供するには「自分たちで開発する」あるいは「海外にあるサービスを持ってくる」という二択になります。その時にたまたま発見したのがドイツのジンドゥーというサービスです。

当時はジンドゥーだけではなくて、海外に3~4社ほどウェブサイト作成サービスがありましたが、全てに連絡をとりました。その時に一番反応が良く、思っていることが合致したのが、ジンドゥーでした。

今までのように、管理画面を操作してサーバーにファイルをアップするというような専門的知識やスキルがいるものではなく、ワードと同じ感覚でタイプして保存を押せば更新されるもので、スキルがない層もこれならカバーできると感じました。

クラウド電話APIサービス「Twilio」も全く同じ考えですが、今ある一定レベルのスキルがあれば使いこなせますよというものを、いかに幅広い人に使ってもらえるようにしようと考えると、スキルレスにするしかないんです。今までは電話のエンジニアがいないと作れなかったものを普通のエンジニアが作れるようにしたのがTwilioです。

海外サービスを取り扱っていますが、海外サービスをやりたいという思考は実は全くありません。自分たちでサービスを作るのが早いのか、このタイミングだったら海外のものを持ってきたほうが早いのか、どちらのタイミングが良いのかでしか考えていません。面接で「海外のサービスはもっと積極的にやるんですか?」とよく聞かれますが、主語が違うんです。海外サービスをやりたいとは思っていなくて、お客様の中の足りないピースを埋める時の手段として適切なのは自作なのか国外なのか、ということだけです。

これからのビジネスの方向性

ジンドゥーでも難しいという人もいるので、ここから先、どうやったら中小企業がさらにインターネットを活用できるかというのは考えないといけないですが、 CPI やジンドゥーをやればやるほど、次に課題になってきたのがウェブサイトを持っただけでは結果が出なくなってきたということです。

それは背景として、90年代後半から企業だけではなく、メディアや個人など様々な人がウェブサイト持ってきた結果、インターネット上に競争環境が生まれました。競争環境が生まれるということは、今度は何らかのテクニカルな方法をとることや資本力で露出機会を増やすなど、違うタイプの戦いが繰り広げられます。

これによって、中小企業もインターネットを使えば相応に戦えるという、神話が崩れてしまいました。

これはみんなが共通してインターネットを使うようになった証左ですが、共通のプラットフォームになったことで、通常の商売の原理がどうしても働いてしまうということです。そのため、中小企業がさらに優位性を持つ、あるいは大企業と肩を並べて戦うには何が必要か、と考えた時にもう一度着眼したのが、ビジネスの本質です。

 

これは、当社も同様ですが、ストックビジネスっていうものを長くやってきた結果、なぜストックビジネスの会社が倒産しにくいかというと、長く使ってくれるお客様がいるのでベースの収入がずっと担保されるからです。明日買ってくれる新規のお客様ももちろん大切ですが、昨日買ってくれたお客様を今日も大事にするという考えが定着しない限りは、やはりビジネスというのは長く維持できません。新規獲得ばかりや焼畑農業的な手法では、会社というのは一見成長しているように見えても持続的成長が極めて困難です。

当社は次の一手として、このいつも支えてくれるお客様を大切にするプラットフォームを作っていきたいと考えています。

今後の夢

よく中長期の目標や夢を聞かれるのですが、当社は大企業の製造業のように何年もかけて構築して基盤を作り、それをサービスにするというビジネスモデルではないですし、 昨日までなかったような SNS がいきなり大ヒットするような業界の中で、3年後こうなりますという考え自体が経営スタイルとして合わないと考えています。

 

特に IT 業界でよく出てくる今後 AI が来るとか、あのSNSが主流になるとか、そういうバズワードは毎年のように発生しては消え去っていますが、その流行りに左右されない軸を持ちたいと思っています。やはり、1年経たないうちに状況はどんどん変わりますし、2020年のように新型コロナウィルスの感染拡大みたいなことになると、今までは夢のように言われていたテレワークも図らずも1日にしてできるようになったりします。

そうした変化を考えると、3年後の未来はこうしたいというきれいなパワーポイントを作ること自体がとても時間の無駄だと思うのです。

今あるものの上にしか技術は積み上げができないですし、お客様としっかり向き合っていれば、お客様の困りごとを解決する方向に会社は向かっていくしか方法はありません。お客様のビジネスが、どうやったら発展するかは、世の中の動きを着実に見極めながら一歩一歩進めないといけないので、今も昔もあまり突飛なことは考えてないですし、目の覚めるようなプレゼン資料を作る気はありません。

 

例えば、デバイスが変化すれば中小企業のお客様の環境も変化しますよね。携帯電話からスマートフォンになったり、4Gから5Gなったら仕事の仕方も変わるかもしれないので、そこで困りごとも変わってきます。その困りごとをどういうサービスで対応しますかという話です。

ただ、ウェブサイトがあり、情報が公開され、お客様が何かを買うという基本線の大きな流れは変わらないですが、 ウェブサイトというものがなくなり、アプリになっていくみたいなことは当然あり得るので、予測できる範囲の変化をちゃんと予測しながら、中小企業のお客様がもっとスキルレスで、もっと考えなくても事業が発展するサービスを作っていくということだけが、当社が考えていることです。

そのため、来年何をしますか、とか今後も海外やりますか、新規事業をやりますか、と言われてもわかりません、としか言えないんです。環境が変化し、そこに当社が入り込む必然性が出た時には、躊躇無く飛び込むし、そこに必然性がないんだったら、新規事業はやらないです。意味ないことに突っ込む必要はないので、そこは大事にしています。

ただ、あえて夢という話をするのであれば、長い間、JimdoやTwilioという海外の会社と共にやってきて、彼らは今も友達のように接してくれていますが、彼らの考えを聞けば聞くほど、自分たちの事業が国内にとどまっていることが恥ずかしく感じることがあります。今、新サービスを一緒に作っているメンバーは最高のメンバーで、このメンバーが作っているサービスにはとても自信がありますし、もっとより多くの人を助けられるはずだと思っているので、すごく小さな夢なのかもしれないですが、今後作っていくサービスは、確実に最初から世界を視野に入れてやっていきたいというのは夢ですね。グローバルスタンダードなサービスっていうのをいくつも出せるような企業にしていきたいです。売り上げいくらにしたいのとか、従業員規模どのくらいにしたいのとか、言われることがすごく多いですが、そんなことは興味もないし、考えてもいません。

 

一人でも多くの人が当社のサービスを使ってハッピーになってもらえるように、まず国境を越えないといけないと思っています。まずは日本、なんて考えはなく、日本を制したら世界を制することができるというルールもあるわけではないので、海外と日本でのサービス拡大は、ほぼ同時的に考えないといけないと思っています。僕らが海外のサービスを日本に持ってきたように、僕らのサービスが海外で使われるという逆の流れにするということが直近の夢というか、確実に達成したい目標ですね。

メッセージ

当社という器を使って自分の力を思う存分発揮したいという自信がある人は、ぜひ来てほしいというのが本音です。そして、お客様に対して、何かをしたいという情熱がある人はすごくウェルカムです。私たちが相対しているお客様に対しての情熱がある人とともに働きたいし、共に前を向いて歩きたい。自分の力を発揮したい人にきてほしいですね。

 

あと結局採用というのは、ピースがはまるかはまらないかでしかないので、優秀だから採用するわけではないです。面接時にこう言ったのが良くなかったんじゃないか、こういう言い方をすれば受かるんじゃないか、エントリーシートをきれいにしようなど、試験対策的な思考を持った人が学生さんに特に多いのですが、そんな付け焼き刃は一瞬で見抜かれます。無駄な努力です。

 

そういうことではなく、あなたの歩んできた人生の結果と、当社に不足と感じる部分がマッチするかどうかなので、パズルと全く同じです。パズルのピースに空きがなかったら、はまらないというだけの話です。パズルの空いているピースは毎日変わるので、最後は縁なんですよね。それは、その時の運と縁とタイミングだけなので、はまったら嬉しいし、はまらなかったら、またはまるタイミングで御一緒できると嬉しいな、と思っています。


会社は全力で選択できる環境を用意する。その中で自分らしい働き方を決めるのは社員自身

代表取締役社長 山崎 雅人

Masato Yamazaki

挑戦を実現できる環境は整っている。やりたいことがあれば積極的に提案して欲しい

取締役 森川 裕和

Hirokazu Morikawa